今、ぞう組では牛乳パックを使った新幹線作りがブームです。
年長児が作っていた新幹線を見た年少・年中児の2 人が「やってみたい!」と言い出したのがきっかけで、いつの間にか仲間が増えました。新幹線作りに欠かせないのは、牛乳パックです。おやつの時間に出る牛乳パックをたくさん集めていました。以前は置き場に困るほど貯めていたのですが、今では干すたびに「牛乳パックあるわっ!!」と、すぐに回収され新幹線工場に運ばれて行きます。毎日牛乳パックは売り切れです。そこで考えた子ども達、お隣のきりん組に行き「あの牛乳パックありますか……?新幹線を作りたいから、ください!」とドキドキしながらもらいに行きました。新幹線を作りたい、連結車両を増設したい!と意気込んでいます。

お助けマン乗り物博士登場!!
年長さんの新幹線をよく見て真似てみたものの、ガムテープが上手くちぎれず丸まってしまったり、作りたい新幹線のパーツをどうやって形にしていけばいいか分からず頭を抱えたり、悪戦苦闘の年少・中児の2人。
すると「なに作っとん?一緒にガムテープしよか?」と他の遊びをしていた友だちが集まり手伝ってくれました。そして、その光景をじーっと何やら観察している年長児がいました。それは、ぞう組一番の乗り物博士です。
ここまで本気で作りたいのか と2 人の新幹線への情熱を認めたのか「よっしゃ。これははやぶさE5系を作りたいんやな。グランクラスの席もあるんやで。手伝うわ。」と、新幹線作りに仲間入りしました。

新幹線のシンボルマークを描きたい
【博士】 あんな、新幹線にもマークがそれぞれあってな、まあ保育園のシンボルマークみたいなもんやな。ハヤブサはH5 系とE5 系があるねん。E5 系は鳥のハヤブサ。H5 系はJR北海道やから、北海道とハヤブサを混ぜたマークなんやで。
じゃあこの新幹線はどっちにしよ?普通の方な。分かった。ちょっと練習するわ!集中させてな。

車内を本物みたいに作りたい!
「可愛い新幹線が作りたいな~。そんな新幹線あるかな?」と気になった時は、博士に聞きに行きます。「あるで。そうやなあ、キティちゃんの新幹線とかがあるんやけど、ぞう組の図鑑には載ってないから明日家から持ってくるわ」と次の日、本当に図鑑を持参してくれました。自分ひとりではなく、こうしたい!という気持ちを友だちに伝え、アイデアを出し合いながら、一つの物を作り上げる達成感を感じています。

新幹線作りの本気度が高まってくる中、”やっぱり本物を見たい”という気持ちが大人も子どもも出てきました。
そこで……!!いざ計画!!!年長児+中2 人+少2 人でJR 姫路駅へ行くことになりました。
当日(8/18 18)までに、調べておきたいことをプロジェクトリーダーで話し合い、シュミレーションをしに八家駅に向かいました。

八家駅に行ったのは年長2 人、年中1 人、年少1 人の4 人です。初めは「俺ら早いからな、5 分で駅行けるわ!」と予想していた年長2 人。実際に4 人で手を繋ぎ行ってみると、想像以上に時間がかかりました。疲れて歩みが遅くなってきた年少さんに「いけるか?大きく歩いたら進むからな!」と励ましの声を掛けたり、途中にお茶休憩をいれたり、赤信号で2 回止まり「信号待ちで時間かかると思ってなかったわ」とポツリ。行ってみたからこそ分かることがたくさんありました。
