2022/11/19 17:44
令和4年度 卒園児クラス
すみれ組だより(24)

 様々な色の木の葉が舞い落ち、足元でサクサクと音を鳴らす落ち葉をみると、少しずつ秋から冬へと季節の移り変わりを感じます。

 11月10日に今年最後の登山に行ってきました。目指すは多可町で1番高い山「千ヶ峰」です。

 前日にあまんじゃこから「頑張って千ヶ峰の頂上まで登れますように!」と言う内容の手紙が届きました。そして「明日の登山を頑張れるよう、パワーの出るアイテムを1つプレゼントしたい!」とも書いてありました。子ども達は妙見山の3合目まで登れたことがとても自信につながっているようで、千ヶ峰の頂上まで登ることに対してもとても意欲的でした。

 登山当日の朝、子ども達の元に段ボールが1つ届きました。開けてみると中にはあまんじゃこからの手紙と、昨日約束していたアイテムが入っていました。それはなんと「バナナ」でした(笑)手紙には「全力で登山を頑張るみんなに、パワー回復のアイテムをプレゼントします!」と書いてありました。子ども達は1本ずつバナナをもらい、しっかりリュックサックに入れ、いざ加美区に向けて出発です。

 

 

 バスに乗り加美区の市原まで行くのに約20分、そしてそこから細い山道を登り、市原コースの登山道入口にある駐車場を目指します。最初のうちはあまり周りを気にしていない子ども達でしたが、だんだんと標高が高くなるにつれ山々の木々が赤や黄色に色づいていることに気付いて、「うわ~!めっちゃキレイ!!」と、窓から見える景色に感動するしていました。

 

 しばらくは景色を楽しんでいた子ども達ですが、思っていたより山道が長く、駐車場まで約20分かかるため「先生、山登りってバスでするん?」「千ヶ峰の頂上までバスで行くってこと?」と、聞く子もいました(笑)

 

 長い山道を経てようやく市原コース登山道入口の駐車場まで着きました。バスから降りるとヒヤッとした風が吹きとても肌寒く、標高の高い所にいるのを感じました。「多可町で1番高い山のてっぺんを目指して登るぞ!」と、みんな意気揚々と登山スタートです。

 

今から登山⛰頑張るぞ💪💪💪

 

 妙見山に比べると山道も広く、山を登っていると言うよりは峰を歩いているといった印象でした。ただ所々に急な斜面や階段が出てくるので、決して子ども達は楽ではなかったと思います。丸太でできた階段は段差が高く斜面を上ることも大変ですが、段差の高い階段を上っていくのもそれはそれは大変でした。

 

 

何と書いてあるのかな?

 

 

しかし、みんな大変ながら途中に出てくる看板を目印にして、一生懸命頂上目指して登っていきました。いよいよ頂上が見え始め、階段の角度もさらに急になりましたが、みんな「もうすぐゴールや!」と、力を出して登ることができました。

 

看板み〜つけた☆

 

ずいぶん高いところまで登って来たよ!「ヤッホ〜!!」

 

後少し🤏頑張るよ💪

 

 

 頂上につくと「やったー!着いた!!」「頂上まで登れた!」「すごいキレイやな!」と思い思いの感想を口にしていました。頑張って登りパワーも減っているということで、あまんじゃこからプレゼントしてもらったバナナをみんなで食べました。それはそれは美味しかったようで「めっちゃ美味しい!」と大絶賛でした(笑)バナナを食べ終え、少し休憩した後、予定通りおにぎり弁当は食べずに下山しました。

 

「やった〜!!到着😊」

 

 

頂上からの景色は絶景だね!

 

バナナ🍌いただきま〜す!

 

 帰りは、段差のある階段を下りるのがとても大変でしたが、手をついたり、下りる箇所を考えたりしながら下っていきました。途中とても急な傾斜の坂道では、たくさんの落ち葉が落ちていたので、お尻をついて落ち葉の滑り台を体験しました。普段の園や家庭での生活では体験できない落ち葉の滑り台!子ども達はとっても楽しかったようで「めっちゃ楽しい!!」と満面の笑みで教えてくれました。

 

 

落ち葉の滑り台🍂楽しいね😊

 

 駐車場近くになると、バスの運転手さんが「みんな、おかえりー!」と、手を振って迎えてくれる姿が見え、子ども達も「帰ってきたよー!」と、無事に登山を終えたことを実感しながら、嬉しそうに手を振りながら答えていました。

 

運転手さんが出迎えてくれました😊

 

 その後バスに乗ってラベンダーパークへ移動し、みんなでおにぎり弁当を食べました。おにぎり弁当を食べた後、頑張ったご褒美にその場でおやつも食べました。普段外でおやつを食べる機会があまりないので、みんな大喜びでした。

 

 

美味し〜♡

 

ちょっと休憩中😴

 

 こうしてすみれ組の子ども達が目指してきた「多可町で1番高い山・千ヶ峰」の登山を無事終えることができました。

 今回の登山で子ども達の大きな成長を感じた所が2つありました。1つは子ども同士でお互いに気遣いや助け合いの言葉を掛け合えるようになっていたことです。「◯◯ちゃん頑張りよ!」「〇〇くん大丈夫?」「みんな頑張って!」と自分の前後の子に声を掛け合ったり、前の方の子が後ろの方の子に気遣いや危険箇所などを伝え合ったりしていました。言葉を掛け合う方があまりにも自然にできていたので、「人を大切にする」「友達に優しくする」というすみれ組の目標を達成してくれているんだなと感じました。

 もう一つはしっかりと挨拶ができていたことです。千ヶ峰は人気の山ということもあり、この日もたくさんの方々が登山を楽しまれていました。道中で他の登山客の姿が見えたりすれ違ったりする際に「こんにちは!」と子ども達の方から登山客の方に挨拶をしている姿を見てとても嬉しく思いました。登山客の方々からも励ましの言葉など、いろいろ声をかけてもらい、とても嬉しそうな子ども達でした。

多くの登山客の方々とすれ違いました😊

 

 今年度は「たくさん山に登ろう!」という目標を立て、それに向けて子ども達がよく頑張ってついてきてくれました。4月に比べ足腰の力もずいぶんしっかりしたように思います。登山を通じて人を思いやる気持ちや、自然に触れることの楽しさや面白さを十分に感じることができたのではないかと思っています。

 これからどんどん寒くなっていくので体には十分に留意し、いろいろな遊びに取り組んでいけたらと思っています。