2021/12/22 14:29
絵本の部屋
絵本の部屋169 うできき四人きょうだい

絵本の部屋 169回

 うできき四人きょうだい

   グリム童話 フェリクス・ホフマン画

     寺岡寿子訳 福音館書店

 

 グリム兄弟はドイツの内陸部で生まれて生涯を過ごしたからか、編纂した童話に海や船はあまり出てこないように思います。その中でも、珍しく大海原を舞台にしたダイナミックな物語で、ホフマンの絵も思い切った構図が目を引く作品です。

  四人(者)の登場者が得意な能力を発揮して、島に幽閉されたお姫様(財宝)を助け出して、連れ帰るというストーリーは、日本の桃太郎の昔話を連想します。

  1966年、ホフマンが55歳の作品。次女の長男で初孫のクラウスに贈った絵本で、その頃地中海のマジョリカ島や太平洋のテネリファ島に旅行し、その体験が海の大胆な描写として生かされているのかも知れません。

2019年10月の園だより掲載