親子クラス交流会 2024・11・8
先日は、クラス交流会に多数ご参加くださりありがとうございました。自己紹介で和やかに始まったクラス交流会。まずは皆さんで顔を合わせられたことを嬉しく思います。親子わらべうたでは子ども達の嬉しそうな笑顔がたくさん見られましたね。
子育ての悩みや疑問についても、ご家庭での様子や育児方法をたくさんの方にお話ししていただき共感し合えたことや、育児のアイディアの共有が出来ことも有意義でした。
◎座談会 テーマ 「自立期の子どもとの関わり方について」 ~まとめと補足をお伝えします
個人差はありますが1歳半頃から自我が発達することにより、自己主張が見られるようになります。そこから自分だけでなく相手にも思いがあると知るなど社会性の発達に繋がっていく大切な成長過程です。
『大人から見て好ましい面だけが成長していくのではない、好ましくない面もまた伸びていくもの。叩いたりするのも、相手に意志を伝えようとするようになったという成長。』(小西行郎先生)
大人を試すような姿が見られますが、これは知的に発達したということですよね。正直困らされるのですが、成長したのだなと思うと嬉しさでしんどさが少し和らぎます。皆さんも成長の過程ということは良くご存知で、とはいえ大人にとっては悩みどころ。どのように対応していくのか、というお話になりました。
そこで・・・、伝え方についてです。
まずは、気持ちを受け止めてあげましょう。子どもは自分の思いを伝えるのが難しくてもどかしい思いを持て余して泣いたり、怒ったりしています。その思いを大人が「分かったよ」「イヤなんだね」「こうしたいんだね」と代弁してあげることで、安心し落ち着くことが出来ます。子どもが落ち着けたら何故してはいけないのか理由を端的に伝えたり、「これはこうやって使うものなのよ」とどうすれば良いのか教えます。そして、伝えた後は子どもを信頼し自分からしてくれるまで(危険でない限り)、ちょっと待ち、自分からやめられたこと・出来たことを認め褒め、聞いてくれたことにありがとうと伝えます。
もちろん一度では伝わりませんが、言葉がしっかりと分からなくても大人の毅然とした態度は伝わりますし、大人が子どもを信頼し繰り返し伝えることで、子どもは分かっていきます。
私達が大切にしていることは子どもを信頼すること。まだ小さいから分からないと考えずきちんと伝えることです。大切にしたいのは一人ひとりが、自分のことをちゃんと見てくれている、自分の気持ちを分かろうとしてくれている、甘えたい気持ちを受け止めてくれる・・・と感じていることなのではないでしょうか。一日のうち5分でも良いのでその子だけと密に向き合う時間を作ったり、兄弟がいるならたまには二人きりで過ごすスペシャルデイを楽しんでみたりするのも良いですね。
私たち担任も複数担当する中で一人ひとりと向き合うことを大切にし、応答的な関わりを心がけています。また、わらべうたでのスキンシップで
目を合わせ、うたを通して楽しさなど共感するようにしています。どちらも私たち大人にとっても幸せな時間になっています。きっとご家庭でも忙しい日常の中で短時間でも子どもと密に向き合う時間がお互いに癒しとなり、その時間の積み重ねが子どもたちの心の栄養となっていくのだと思います。しっかりと向き合ってもらったと感じると子どもは待つことが出来るようにもなります。
クラス交流会が保護者の方の心を軽くし、子育ての助けになれば幸いです。
ご協力ありがとうございました。
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