小学校の夏期休業期間に、小学校教員および教育保育関係者を対象にした公開保育研修会を毎年開催してきました。今年で11回を数えます。
今年も、姫路市立八木小学校から東末校長先生と1年生担任の三枝先生をはじめ、他に市内県内の園や教育施設などから15名のご参加がありました。
参加者から多く出た質問は『課業・課題遊びなど全員での活動にどうしても取り組めない児に、保育者はどのようにかかわりますか?』でした。次の様に説明しています。
すべての活動は自主的な自由参加が原則です。参加しないで、別の活動(遊び)を続けることもかまいません。課業などに加わらなくても、同じ室内にいる限り声は聞こえていますし、興味が湧けば動作なども見ることができます。
八木保育園の教育構造はまず①「園児の広範囲な興味関心に沿った教育環境を保育者が用意し、園児はその中で自律的に選択しながら活動する形態」が外側にあって、その中に時間限定であくまで自主参加の②「先生が主導して園児を同じ方法と目標・目的に向かって活動させる形態」(課業など)を行います。
この①と②の二重構造を複数担任が支えることこそが、36か月の幅の子どもの異年齢混合教育保育の原理です。②からあふれた子どもも、安心して①の環境で学ぶことができる。②を提供する保育者も、離れて行った子どもは①の環境ともう一人の担任に任せて、安心して②を深められます。<二重構造が異年齢混合教育を実現する>
午後は、引き続き鈴木正敏先生(兵教大大学院准教授)と椋田善之先生(関西国際大准教授)に幼児組園内研修をご指導いただきました。
2022年9月園だより:ダウンロード