八木保育園で乳児の食事を見学して 2022/12/2
12月2日 八木保育園に見学に伺いました。丁寧にご案内くださいましたこと感謝申し上げます。
園の雰囲気はおだやかで 陽だまりの中という感じでした。かつてオランダで子どもが通っていたシュタイナー学校とも似た雰囲気でとても懐かしい気持ちになりました。
「こどもを尊重する」がすみずみにまで沁みとおっている感じだなと思いました。
例えば、今回の見学については前日、当日に乳児さんたちに「明日見学の方が来られるから、ご飯の様子を見せてあげてくださいね」と説明し、許可を取ってくださっていました。
緊張しながらも 普段の様子を見せてくださったお子さんに感謝です。それは 信頼している保育士さんがいてくださるからこそだと思いました。
すごいなと思ったのは「流れる日課」でした。子どもの日常は24時間 ある一定のその子とご家庭の流れがある。その流れにのっとった保育を展開していくことだと私は理解しました。この日常の積み重ねが子どもたちとの信頼関係を育んでいることが肌で感じられました。たとえば、食事の際、てづかみをする子どもの行為はそのままに スプーンで助ける。ああやって食べたら楽しい、らくちん、を子どもたちが体験し、自らスプーンで食べられるようになっていく。それにつれて、自分で食べる:手助けするの割合が 1:9→2:8→3:7 というように減っていき、最終的に自分で食べられるようになっていく、という感じでした。
子どもを尊重する保育をみんなで探求して、大人が静かに安定的に子どもを見守っておられる様子が印象的です。 とても静かな園です。大人が静か。これはすごいことだと思いました。
杉上貴子(助産師、明石市在住)
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本日はお忙しい中、見学させていただきましてありがとうございました。貴重な資料、昼食までご用意いただき心より感謝申し上げます。
園舎に入った瞬間、あたたかい雰囲気に包まれました。清掃が行き届き、飾られているものが自然物や、手作りのおもちゃ、思わず読みたくなる絵本のコーナー、目に入る全てのものが優しく心地よく感じました。目に入るものは全て環境であると言われますが、先生方が子ども達にとって最善のものをと考えて選ばれたものなのだということをひしひしと感じました。
保育室は子ども達が自分で遊びを選び、おだやかに、楽しそうに遊んでいる姿が印象的でした。それは、先生方が子どもが安心して過ごせる環境を追求しているからこそなのだと感じました。片付けられたおもちゃも、お人形ひとつみても、大切に扱われていることがわかります。大人の声が飛び交うという場面は皆無でした。
子どものオムツ交換の場面でも常にこどもの気持ちを尊重されており、担任の先生方が一場面一場面、園長先生が大切にされている「子どもを尊重する」という理念をもとに保育が実践されているとかんじました。
給食室まで見学させていただきありがとうございました。0歳児のお部屋と給食室が隣接していることは、給食室の職員にとっても恵まれた環境だと感じます。離乳食初期から乳児食までの時期が特に、形態、かたさ、水分量、盛り付け量など個別に対応すべきかと思います。それが育児担当制のもと、担当の先生と給食室がタイムリーに意見交換をおこなえることは子どもの食べる力の成長に繋がるのだろうと感じ、勉強になりました。食器の選択、野菜の切り方、幼児食から乳児食への展開、盛り付け方法についても参考にさせていただきたいと思います。テーブルクロスがかけられたテーブルにティーポットと台布巾がおかれている食事環境が、子どもの食事の感性をより豊かに育まれるものだと感じました。
たくさん学ばせていただき、ありがとうございました。
境田可奈子(管理栄養士、 伊丹市在住)