さくらのつぼみも膨らみ始め、いよいよこども園にも別れと出会いの季節がやってきました。過ぎゆく日々を惜しむ気持ちと、新しいスタートを前に胸弾む気持ちが入り混じるのは、この季節ならではですね。
一年前の春、入園進級された頃を思い返すと、まだまだあどけない表情の可愛い子ども達でした。それが日々の生活や遊びの中で、一つ一つ経験を積み重ね、気付けば心も身体も大きく成長しました。
生活の中では、毎日安定した同じ流れを繰り返すことで、保育者の手助けが少しずつ減っていき、自分でできる力がたくさんつきました。しかし、誰もが初めからスムーズだったわけではありません。やりたくても上手くできずモヤモヤした時期や、イヤイヤ期真っ只中で台風のような時期もありました(笑)それぞれが昨日の自分を乗り越え、少しずつ前に進もうとした結果が今の姿だと思います。乳児期にとって大切な「生活の自立」をそばで見守ることができ、喜びばかりの毎日でした。子ども達の小さな成長が何より嬉しかったです。
また、遊びの中では、4月の頃は何でも興味津々で何でも触ってみたい子ども達。毎日保育室の床がおもちゃで溢れ返っていたことを思い出します(笑)それが少しずつ好きな遊びが見つかり、同じ玩具でも遊び方が変わっていきました。今では上手にごっこ遊びを楽しむ姿や、ブロックを組み立てる姿が見られ、一人一人の個性がより輝くようになりました。 子ども達なりの面白くてわくわくする遊び方や大人では敵わない発想に、こちらが楽しませてもらうことばかりでした。
いよいよ次は幼児クラスになりますね。何もかもが新鮮で初めてのことばかりの毎日です。さくら組の担任として、新しい世界へ送り出すことに保護者の皆様と同じ、母のような気持ちにならずにはいられません。今の成長したさくら組の18名は、もっともっと賑やかで楽しいクラスになることでしょう。
最後になりましたが、大切なお子様を預からせていただく中で、至らない点も多々あったかと思います。保護者の皆様の温かいご理解とご協力があってこそ、無事に一年間を過ごすことができました。毎日のお子様の送迎、お帳面記入、荷物の準備等、本当にありがとうございました。
さくらが咲く頃には、初めて履く体操ズボンに胸を踊らせながら、赤い帽子で、元気いっぱい園庭を走り回る子ども達の姿が見られることを心待ちにしています。 さくら組のみんな、一年間本当にありがとう!