通園バスに園児を置き去りにする事故で尊い命が亡くなりました。許されることの無いヒューマンエラーです(心からご冥福をお祈りします)
この国の保育現場でもう同じ犠牲を起こさないためにと、全国の園に、バスの降車時の人数点検と、散歩・遠足等あらゆる保育場面で人数確認と安全点検の徹底が求められました
事故を教訓として再発防止に取り組むことは大切なことです
これまでも様々な事故の度に園は対応を求められてきました
交差点で散歩中の園児に車が突っ込んだ時は「散歩時の安全強化を」
留守中に子どもが餓死した虐待の時は「保育園で早期虐待発見の強化を」
2つ目の園に連れて行くのを忘れて車の中で亡くなった時は「保育園の出欠確認の連絡の徹底を」
そして子どもの安全を守るために「研修・安全チェック・保育の質の向上を」
事故後は「保育士がこれまでよりもっと注意して保育する」が求められ続けています
保育は子どもの命を守る仕事であり、もちろんその責任の重さはやはり大きいです
保育者は直接的に子どもに関われるので、子どもを守るセーフティネットとして最も効果があるので、対処方法には私も理解できますが、保育士の責任を増やし続ける現場対処方法ではいつか限界がきます
本当にこの国の園児の安全保障を考えるならば、保育現場に保育士を増やさないといけません
あらゆる社会状況への変化への対応が困難になる中、保育者がこの先も安全に園児を守り続けられるように、この国の職員配置基準(最低基準)の見直しを急いでほしいです
「昭和の時代にできた保育園の職員配置基準を
そろそろ令和の基準に改善してほしい」そう思うのはおかしいですか?社会も世界も大きく変化しました
1歳児6人を一人の保育士が保育する日本の戦後から続く配置基準で、今日のこどもの多様性や個性を尊重して、成長と安全と生活を保障するなんて・・・子どもにも保育士にも厳しいと思いませんか?さらに質の高い保育がもと求められているのですから(今年の柳町園1歳児クラスは園児24人に対して6人の担任です)
会社では働き方改革が推進されても、保育園の職場ではテレワークやワーケーションやフレックスは不可能です。
多くの園は最低基準の職員配置が昭和の基準ままなので、昭和の労働環境のままの園が多く、ダイバーシティの令和時代に未対応といえます。
配置基準が改善されてもっと全国の保育園で保育士が増えて
働き方改革の推進でノンコンタクトタイムが増えて
保育者が心に余裕を持って働ける職場になることが
保育現場のヒューマンエラー削減に必ずつながると思います
いま頑張っている保育士に、もっと頑張らせるばかりでは根本的な改善は難しいと思います
静岡県で保育士が園児を虐待して逮捕された事案
これは事故ではなく事件です
保育士のヒューマンエラーではなく過失なので園の責任も見過ごせません
私は日頃からチルドレンファーストの保育をする柳町園スタッフを見ているので、保育者が園児に虐待することがホントに考えられない事件なので衝撃しかありません
こどもを守る私たち保育者が子どもに危害を加えることは、絶対にあってはならないことです
当該園の保護者の心中や察するに余りあるところですが、逮捕された3人の保育士もきっとこどもが好きで保育士になり、それがいつの間にか園児に厳しく関わる姿と変わって、やがて虐待となって逮捕されるに至るまで・・・いったいどんな経緯があったのかと思うと(保育者の虐待行為は許されることではありませんが)それもまた胸が痛くなります
今年は保育園の信用を無くす事故と事件の報道が続きましたが、当法人では保育者による不適切な関りが無いように今一度周知徹底をし、子どもと向き合うときの自分の姿を問いただしてチルドレンファーストを守ります
ああn安心しておこさまお子様をお預けいただき、その期待に応え続けたいと思います
不適切な行動となる前に互いに注意できる職場の雰囲気をつくり、保護者の皆様が安心してお子様を預けられるように、これからも保育に誠実に取り組んでまいります
保護者が安心してお子様を預けられる園、子どもが笑顔で通える園、保育者の働き方改革の推進でゆったりと優しい保育ができる園であり続けることを目指します
2022年ありがとうございました。2023年もよろしくお願いします